2009年7月30日木曜日

Logic9

海外ではLogic9が既に出荷開始となっていて、
ちょこちょことユーザレビューが上がっています。

国内で発表されていない機能で個人的な目玉はこんなとこ。

1.リージョン毎にゲインが付いた
2.メモ機能
3.トラック毎の設定を別セッションからインポート可能
4.QuickTimeムービーの同期における視認性の向上
5.マルチトラックの一括編集
6.FlexTime機能

劇伴作業とそれ以外の作業で使えそうな機能が異なるけれど、
どちらも機能強化されていて良い感じ。
得にAudioの編集機能が充実していて素晴らしい。

リージョンをスライス→サンプラーにアサイン→MIDIノートにも変換

といった流れを一瞬で終わらせてくれる様子。
Recycle!STYLUSが売りにしていた機能がシンプル且つ格段にスピードアップした感じ。
この辺りはアプリ間の行き来や、アプリ毎の操作や設定が微妙に異なる事から、
作業のテンポが悪くなりがちだったけど、これは大幅にストレス減る予感です。


劇伴作業において便利と思われるのは、地味だけど結構多いかも。
とにかく劇伴仕事は処理するプロセスが多岐に渡って、且つ項目も多いので、
個人的にノートやメモ帳が必須なのですが、これがトラック毎にメモ取れるのは良い。
クライアントのオーダーや変更点はもちろん、作業中に「あ、ここはこんなアイデア試そう」
といった思いつきも、どんどん書き込んでいける。
手帳や家計簿と同じで、覚えておくことのストレスを軽減して、
目的となる作業に集中出来る時間を増やせるのが大きい。

後は映像との同期における視認性の向上。
まだテキストベースの告知なので詳細が解らないけど、
映像のサムネイル化の検出制度が上がっている、と思っていいのかな。
映像に音楽を付けるのが主な仕事なので、映像の構成から音楽の構成を決めていく事も多いのです。
これが把握しやすくなるのはとても良い。

あと、ちょっと気になっているのがクロスフェードに対してテンポをアサイン出来ること。
画面の切り替わりや演出に合わせて音を当てていくわけだけど、
書き終えた後の微調整って物凄く大変なんですよ・・・。しかも地味だし、人任せに出来ないし。
昨今のゲームは秒間60フレーム(1秒間を60分割)で動作していたりするので、
コンマ数秒のタイミングのズレで、違和感を覚える事が多いのです。
これを細かく細かくFixしていく訳だけど、これまでテンポや変拍子を使って処理していたんですね。
もちろん、これからもテンポや変拍子による絵合わせは、音楽的な視点からもやっていくけど、
細かな補正が簡単に行えるようになるのは助かります。
下手すると半日作業だったし・・・笑。

ワークフローが効率化される = 楽曲により集中出来る という事なので大歓迎。
うーん、海外で買っちゃおうかな・・・。

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