2009年12月25日金曜日

SoundTrack

今年も残すところ、後一週間。
とにかくスコアとサントラCDを買いまくった年だった気がします。

ジェリー・ゴールドスミスジョン・ウィリアムズといった
生きる巨匠の作品から、
ハンス・ジマー一派のものや、
ブライアン・トレイラーなどの若手まで。
数多くのサントラを聴いていると、色々と面白い事に気付く。
それがお仕事の依頼で楽曲を書く時、重要になってくるものだと思い、
現時点での考えをこうして記録しておこうと思ったわけです。

まず、年代によって、そして監督によって随分と音楽のあり方が
変わっているという点。

年代からすると、
ジェリージョンの作風は後期ロマン派のそれに
近いものを感じるけれど、
ジマーに至っては音楽、というよりは
BGMに寄っている気がして、
ブライアンになるとよりその傾向が
顕著になっている、と感じること。
また、昨今のスコアになればなる程、モチーフの数が増え、
加えて統一性が薄れていくこと。

作家としては、前者に比べて後者の手法(またはオーダー)は、
何倍も楽なものだったりする。
激しいアクションシーンになったらテクノビート(死語)に加えて
ギターがギュンギュン鳴ったらそれっぽいよね、みたいに。
確かに状況音楽としては、誰が聴いてもそう聞こえるのだけど、
裏返すとどの作品に対しても、その音楽が当てはまってしまうことになる。
少なくとも、監督さんが「どんな作品でもソレと解る音楽をお願いします」
と言ってオーダーしてくる事は無い。

なのでその作品のテーマに関して、どんな細かな事でもヒアリングし、
そこからモチーフを決めていくのだけど、基本的に作品のテーマって、
大抵1つなんですよ。
例えば、近未来で剣と魔法のファンタジーで家族愛と環境問題と
戦争の儚さ、人種差別を豪華なCGで!みたいな作品があったとしたら、
面白そうだと思う?(笑)
一貫性が無いと、限られた時間の中で表現する内容が薄くなってしまう。


音楽も同じ。


Amazonなどのサントラレビューとか見ていると、「どれも似たような音楽で
つまらない」といったものを良く目にする。
歌モノのアルバムを作っている訳ではないんだけど。
「聴く」ことだけに限定した場合は、もちろん色々なモチーフやジャンルが
あった方が楽しめるのは当然僕も同じ。
一環したモチーフがあるからこそ、限られた時間の中での緩急がついて
作品がより深く、立体的になっていくものだと思っています。

ジェリージョンの代表作として「スター・トレック」「スター・ウォーズ
があるけれど、ここでも明確にこの違いが見て取れる。
誰もが知っている「
スター・ウォーズ」だけど、個人的にルーカスという人は
映画に対する音楽の付け方、あり方、それの効果を完全に理解しているか、
ちょっと疑わしいと思っている。
E.T」「インディ・ジョーンズ」「ジュラシック・パーク」「フック」といった
スピルバーグ作品に書かれたジョンのスコアはどれも素晴らしい。

スター・ウォーズ」の音楽も素晴らしいし、映画史上に残る名作であることは
疑い様のない事実だけれども、「メインテーマ」「ジェダイのテーマ」
「帝国軍のテーマ」「ベイダー卿のテーマ」「レイア姫のテーマ」・・・。
パッと挙げるだけでも山のようにモチーフが存在する。
これを統一させているのは、もちろんジョンの手腕もあるけれど、
もしかしたら「オーケストラだから」といったシンプルな事実に依存している
だけかもしれない。
数多いテーマを要求したのがルーカスなのか、プロデューサなのかは解らないけど。

作品を見ている観客は、ベイダー卿が歩いている事は100も承知な訳で、
そこにワザワザ専用のモチーフを流すことは、物凄く稚拙でマヌケだと感じる。
ハリウッド作家の中でも、数少ない自分のスタンスを貫ける立ち位置でいるのだから
その観点において、非常に罪深い。

しかし、携わった作品で監督の世界観を再現する事が我々の仕事なのも事実。
一個人としての芸術家である観点や趣味趣向は、そこに挟み込むのはプロではない。
とは言え、根本的に出発点でもあり、ゴール地点でもある目的は、
その作品に対して観る方々が、よりその世界に没頭し、喜怒哀楽といった感動を
音楽の演出によって、少しお手伝いすることなのだ。
確かに監督の作品かもしれないけれど、そこに幸いにもチームの一員として
組み込まれたからには、音楽をどう使って頂くか、こちらからの提案も
大切なお仕事だと思うのです。

音楽の作り方は、もしかするとその道具が変わっただけで、
本質的な部分では何も変化が無いかもしれません。
だけど、「こんな感じの音作っておけば良いでしょ?」ってスタンスは、
何の解決にもならないし、良い作品が生まれるわけがない。
それ以前に、職の放棄ですらあるかもしれない。
結局、数ある作品を観て、音楽の使われ方を研究して、
監督さんの目指す方向と、自分の生み出せる音楽を摺り合わせていくしか
無いんですね。それはとても地道で大変な作業ですが、
最も楽しい事でもあるんです。

今年耳にした言葉の中で、「もっと音楽分析しないとね」という話しが
出ていたのが一番頭に残っているのだけど、音楽の分析(アナリーゼ)を
するという意味ではなくて、もっと広くて根本的な音の演出がどうなっているか、
どうするべきか、研究して試行錯誤しよう、って意味なんだな、と
今になって理解する。

今年も実りある、良い一年でした。
いやいや、まだノルマ山積みですけどね(笑)。


さて、今夜は忘年会。
一年を忘れ去る、というよりは、今年の成果と課題を確認しつつ、
来年の目標を決める感じになるでしょう。
色々大きな動きがありそうです。またそれは後ほど。

皆様、最後のラストスパート頑張りましょう!

2009年12月24日木曜日

3D眼鏡とか

友人に「AVATAR」見たよ!と言ったら、既にトランスフォーマー・リベンジ
IMAX-3Dで見た、と言われまして。
眼鏡で視野が狭くてね、なんて話しを切り出したら、「え?そう?」みたいな。
どうにもお互い違う環境で、眼鏡も違っているみたい。それもそうか。
映像規格によって、3D規格も違うのだし当然だよね。

そんな訳で、3D眼鏡について少し調べてみた。
何やってんだろうな。。。僕(笑)。
主に国内で普及している形式が以下の4つ。たぶん。
他にもあったら教えて下さい。


IMAX 3D









友人が観たと言っていた方式がコレ。
なるほど、互いの話しが成り立たなかったのも納得。
めちゃくちゃ視野が広そうで良いですね。
海外だと爆発的に増えているIMAXシアターでの方式。
日本だと逆に縮小傾向。残念。関東だと埼玉、川崎に劇場あり。
とは言え、本場のIMAXシアターに比べるとスクリーンが小さい。
新宿にあったやつ、惜しいことしたよねぇ。。。時代を先取りし過ぎ。
これを期に国内でも増えて行けば良いですね。
スクリーンは従来のものでは駄目で、シルバースクリーンに張り替える
必要あり。

採用劇場:109シネマズ(一部劇場のみ)



Xpand D










こちらが僕の上映時のモノ。
方式としては最新で国内だと急速にシェアを拡大している様子。
AVATARの国内プレミア会場でキャメロン監督が掛けていたのもコレ(写真右)。
やたらと重いと思っていたら、何と内蔵電池が組み込まれていて
映像に合わせてシャッターを切り替えているそうな。
動作音とかはしないので悪しからず(笑)。
眼鏡自体のコストは高いだろうけど、従来のスクリーンのままで良いみたい。
スクリーンの張り替えと単価の高い眼鏡、どっちが良いのだろうねぇ。
こうして見ると、やっぱり面積小さいよね(笑)。

採用劇場:TOHOシネマズ、109シネマズ、シネプレックスなど。


Real D
恐らく最も古い規格なのがコレ。あ、昔の赤青眼鏡は除いて下さいね。
最も生産コストが安いらしく、使い捨て用途にもなるとか。
これもシルバースクリーンに変更する必要があるため、上映劇場が固定される。
SONYやKENWOODが提携して家庭用の3D製品を進めているのもこの方式。

採用劇場:ワーナーマイカル、ユナイテッドシネマ、立川シネマシティなど。


Dolby 3D
音響規格であるDolbyが開発した3D眼鏡。
50層のフィルタが重ねられているらしくて、これもまた高コスト。
しかし、スクリーンは従来のモノで良いことから、やっぱり
張り替えするか、高コストな眼鏡を導入するか、になるみたい。
写真だと心無しか赤青眼鏡に見えるけど、実際はそうではありません(笑)。
何だか最も視野範囲が狭いように感じるけど、首を振らずに左右収まるんでしょうか。

採用劇場:HUMAX、新宿バルト9など。


うーん、これはやっぱり川崎行くしかないじゃないか。。。!

AVATAR

久し振りに映画館へ。
期待の新作「AVATAR」を観てきました。
正直、事前に公開されていたトレイラーを見た限り、
内容が容易に想像出来るのだけど(事実、その通りだった。)、
何と言うか、脚本だのお約束だの抜きにした何かがこの作品にはあるよ。

ストーリーはアメリカ人大好きな先住民 vs 白人の図式で、
まんま「ポカホンタス」じゃんか、みたいな。
その他にも色々な作品のオマージュが山盛りではあるけれど、
そんなのどうでもいいよね、的なやりきった感がある。
事実、上映後には拍手喝采で、娯楽映画を見た後に
歓声が起きた場に居合わせたのは初めてかも。


3Dも初体験だったけど、想像以上に良かった。
まだ技術的に改善点が山程ありそうで、当然不満点もあります。

・3Dメガネの縁が太くレンズ部が狭い為、3Dメガネを着けると
 かなり視野が狭くなる点。
・早いカメラパンやオブジェクトの動きに残像が残る。
・字幕も3Dなので、何だか邪魔。

3番目は仕方ないとして(見せ方の工夫は必要だろうけど)、
それ以外の2つも、どちらかと言うと環境依存的な話しなので、
いずれは改善されていくでしょう。
スクリーンに投影している時点で仕方のない事だし。
海外の3Dメガネは、実際淀川さんのメガネみたいで視野が広いし。

実際の制作サイドでチェックしている環境だと、もっとクリア
な映像なんだろうなぁ。それを観てみたい。

近々家庭用のTVも3D対応するだろうし、正直全く期待していなかった
けど、この映画を観て一期に期待が高まってしまった。
プラズマでの3D映像、かなり期待してます。
というか技術的にまだまだ黎明期だろうし、今後の進歩が本当に楽しみ。


サントラも届いたし、何度も聞いた上で、今度は音の演出面から
鑑賞したいと思います。

これから観る方は、是非ともIMAX-3D(関東だと川崎)で観て頂きたい。
あと、中央よりも前の席を押さえるのが良いかも。
後方座席だと若干3D映像が醒めて映るかもしれません。

2009年12月6日日曜日

腹が減っては何とやら

〆切に追われていると、料理をする時間が減ってついつい外食しがちになります。
外食はまだ良いけれど、気付いたら日付が変更していてお店閉まってる!なんて事も度々あるのだけど、その時はコンビニに駆け込み。
何故かどんよりした気持ちの食事となるわけです。
こうならない為に、時間がある時にはスープストックやらラグーやら作り貯めておくのだけど、昨日はこれも切れていて。
冷蔵庫にはカリフラワーしかないし。。。温野菜にして食べようと思ったけど、急遽スープに変更!美味しく出来たのでレシピをどうぞ。

【カリフラワーのポタージュ(4人分くらい)】
カリフラワー一房、バター40g、塩少々、お好みで牛乳、または生クリーム

1.カリフラワーは芯を取り除いて水に5分くらい浸しておく。
2.水に浸しておいたカリフラワーを取り出し、小さく切る。
3.鍋に小さく切ったカリフラワーと、同じく小さく切ったバターを入れる。
4.鍋を火にかけて、全体にバターが馴染む様に混ぜる。焦がさない様に!
5.お玉一杯程度の水を足して鍋に蓋をし、そのまま蒸す。
6.水分が無くなったら、水を足して弱火で形が崩れるまで煮る。
7.煮込んだらミキサーに掛けてペースト状に。
8.水、もしくは牛乳、生クリームで水分を好みに調整し、塩で味を整えて完成。

6の時は、全部水分を飛ばす必要はありません。
焦がしてしまうと、奇麗な白いスープにならないので注意!
味付けは塩とバターだけで十分だけど、コクが欲しいと思う方はブイヨンなり、
コンソメなり入れて下さい。

カリフラワーを蒸している時の香りは、とても幸福感を与えてくれるのでおすすめ!

2009年12月5日土曜日

Tropicanaシーズンズ・ベスト 冬

少し前から店頭に並んでますね。
りんご赤ぶどうカシスいちご のブレンド。
朝のジョギング帰りに買うのだけど、夜とかに覗いてみると
売り切れていたりする。・・・やりおる!

前作の秋味が過去最高の出来と思っているので、それと比較すると
若干印象薄い感じ。なんか女子っぽい味わい(どんなんだそれ)。
リンゴとカシスの酸味が、よりいちごを強く引き立てている印象。
いちごが主役ー?とか思っていたらパッケージを見て納得。
だって、いちごさんだけ物凄い輝いているんですもの・・・!
妙に納得させられて、少し悔しい。
改めてパッケージを見ると、やっぱりいちごさん輝いていらっしゃる。くそぅ。

2009年12月3日木曜日

食う、寝る、書く、弾く 改め 書く、寝る、書く、寝る

すっかり更新が滞ってしまいました。
色々機材関連の質問頂いていますが、なかなか時間が取れず、
気長にお待ち下さい・笑

現在尚も新規の大型プロジェクトが2本同時進行中。
1本は来年春頃にでもアナウンス出来ると思います。
今月中に50曲近い楽曲を完成させないといけません。
出来るか出来ないかはさて置き、やり遂げる事しか
選択肢に無いのですけど。
案外落ち着いて品質管理をしつつも、一定ペースで
書き進められているので良い調子なのかも。
達成感と次の課題と目標が1日単位で明確になっていくので、
とても楽しい体験です。


こんな日々が続いているので、映画も読書もお預け状態。
結局「This is It」観れず・・・!
Blu-Ray版予約したけど、やっぱり劇場で観たかったなぁ。
料理もあまりする時間が無いし、これに今一番興味がある
写真を入れようものなら、いよいよ時間的に無理。

1年がもっと日数多ければなぁ・・・なんて思っていたのだけど、
そもそも1日っていう単位はさ、朝目覚めて夜眠りに付くまでだよね。
それじゃ、1日2回寝たら倍になるんじゃないの?と思い立ったのが
今年の夏。
なんというコペルニクス的発想の転換か!


思い立ったら吉日。直ぐに実行してみた感じ、物凄く良いかも。
大抵朝5時に目覚めるのだけど、それからジョギングして筋トレして、
シャワー浴びて朝食を取って家事を済ませても朝7時。
5時間仕事してもまだ正午。
そこからガッツリ寝て15時頃に起きると頭も冴えて
視野が広がっている感じ。
かれこれ4ヶ月近くこんな生活が続いていますが、
食事も1日2回になったし、仕事も睡眠時間も十分取れてお勧めです。


お試しあれ!

2009年10月4日日曜日

何だコレ

うーん。。。技術の進歩は凄いなぁ。
これはちょっと想像の遥か上を行ってる。
Photoshopの最新版なのだけど、そろそろ写真のデータは
本物かどうか立証が難しくなるんでしょうかねぇ。




2009年10月1日木曜日

ViennaEnsembleProの導入について

ここ数日、ViennaEnsembleProのキーワード検索で当Blogに
辿り着く方が数多くいらっしゃる様子。
何点か質問も頂いているので、導入前と後と分けて
簡単なTipsを形に出来たら、と思う。
ただし、使用感や機材の選択に関しては個人の主観による割合が多いし、
自作関連の知識は必要最低限しか持ち合わせていないので、
あくまでも参考&自己責任で読んで頂けると幸いです。
何か誤った部分があればご指摘下さい。

ここでは最低限の構成を想定して、Host+Slaveの2台による環境で話しを進めます。



[必要となるもの]
・HostPC(Mac/Winどちらでも)
・SlavePC(Mac/Winどちらでも)
・各種音源
・ViennaKey2つ
・ルータとLANケーブル
※ViennaEnsembleProにはつのライセンス使用権が含まれています。
 ホスト+サーバ3台までの拡張が可能となっていて
 PCの使用台数分、ViennaKeyが必要となります。
 また、ホストPCにもViennaEnsembleProを立ち上げる事が可能で、
 ホストPCが32bit環境であれば検討の余地あり。
 当然ながらホストへの負荷が大きくなりますが、メモリの壁問題はある程度回避出来ます。
 この場合はホスト+サーバ2台が上限。



[予備知識]
SlavePCは現状、コストパフォーマンスの観点からWindowsOS搭載の64bitPCが良いでしょう。
勿論古いPCやMacBookなど所有している場合でも、実用性はあります。
Viennaサーバ機として求められるのは、

1.64bitOS(もちろん32bitでも動作します。4GB以上ライブラリを読み込まないのであれば実用範囲内)
2.メモリ搭載量
3.ある程度のCPU性能(core2duo以上は欲しい)
4.音源を格納出来る分のストレージ容量

のみ、です。
Mac/Win共に、この条件を満たすのは現在簡単ですが、逆に言うとこれ以上の性能は必要ないこと。

具体的には、

・画像描画能力
・サウンドカード
・PCIカードなどの拡張性
・モニタ

これらは一切必要ないので、Viennaサーバを自作で制作する場合、オンボードで十分。
core2duoだと6~8万程度で組めてしまうし、corei7でも1万上乗せ程度。
CPU性能はあまり必要ないのでどちらでも良いと思います。
corei7だとDDR3-RAMを使用するのでメモリの転送速度が速くなりますが、
毎回サンプルをロードする使い方をしない限り、どちらでも良いでしょう。

サーバ機を複数台検討している場合は、ラック型ケースの方が良いと思いますが、
若干値段が張るので予算と相談して下さい。
ちなみに現行MacProの最低価格は4coreで28万なので、MacProをサーバ機にするのであれば、
サーバ機3台に出来ちゃいます。

僕はAntecTake3という3Uサイズのラックケースを使用中。
4UサイズのTake4もありますが、サイズはお好みで。
値段もほぼ同じだし、どちらも12cmの冷却ファンなので静穏性も同程度。
Take4の方がエアフロー効率が良いとは思いますが、結構デカいです。
Viennaの音源を30本くらい立ち上げてもCPU占有率は7~13%程度なので(core2duo)、
あまり酷使している感じでは無さそう。



[インストール等]
基本的には通常の音源と同じなので詳細は割愛します。
ViennaKeyのライセンス登録、ViennaKeyへのViennaEnsembleProライセンス登録を行い、
各端末にViennaEnsembleProのインストール、音源アプリとライブラリのインストールを行います。
各インストーラは最新のモノを使い、32bit/64bitの区分も注意すれば特に問題は無いかと思います。


今回はここまで。

2009年9月30日水曜日

よろしい、ならば背中を押してやろう。其の弐

ここ数日の情報を追ってみると、新しいiMac&MacBookの登場がいよいよ、といった感じを受けます。
いつもの事ながらAppleからの事前発表は無いのだけど。

まず、バラバラにアナウンスされているニュースをまとめてみる。

・日本国内でのAppleスマートローン(金利1%)期限が本日9/30で終了。
・海外のAmazonではiMac&Macminiの在庫切れ。納期目処が無いことから恐らく生産完了。
・来年1月のサンフランシスコカンファレンスでの目玉がタブレット型Macと思われること。

こうして見ると、早くて10月頭、遅くとも10月中にはモデルチェンジが行われそうです。
これまでiMacやMacBookを購入したことは一度もないのだけど、今回のコンシューマ向けモデルにはとても注目している要素がある。

それは、現行機種のMacProが採用しているCPUアーキテクチャ「Nehalem」系列を採用してくるであろうこと。
恐らくコードネームが「Clarksfield」って呼ばれているヤツ。
何が凄いのかって、Intelがデスクトップのメインストリーム用に開発したCPUを、モバイルPC向けに乗せちゃうってことだよ。
余裕で少し前までのMacProすら超えちゃうスペックなので、買い替えを検討している方は良いかも。
余談だけど、これまでモバイル向けCPUを開発していたのはイスラエルのチームなんだけど、Nehalemはアメリカのオレゴンチームなんだよね。
社内的にもちょっとした事件なのかもしれない。

MacProと比較しても、個人的にネックになってくるのはストレージの容量不足くらいかな、と。
現状、ほとんどカードバスって拡張性の必要を感じないし、メモリのバス速度も1333が1066だとしても、解らないでしょう。
後はメモリスロットが少ない点かな?これが一番影響しそうだけど、音楽で仕事していない人にはどうでも良い話かもしれません・笑。

HDDをSSDにしちゃってサーバPCを用意する場合、音源を全部サーバPCに回せるので、ストレージの容量不足もメモリ搭載量不足も影響なさそう。
まぁ、MIDIで制作したセッションをそのまま完パケる場合は、ちょっとMIX作業が面倒かもしれませんが。
基本的に楽曲OK頂いたら全部Audioにしてエンジニアさんに渡してしまうので、自分の用途としては良いかもしれませんね。

ちょっと背中を押すには早いかもしれないけど、そんなに時間が掛かるとも思えない。
その時はまた、背中を押して差し上げます。

2009年9月29日火曜日

OSとLogicと私

かれこれ10年以上、Mac+Logicを使い続けているわけだけど、
常に違和感というか、ストレスを感じておりまして。
この話しはPCを使って仕事をしている人を含めて、
結構当てはまる人が多いと思うんよ。
つい最近までOSXで仕事とかリスク高いことしてるねーなんて話ししてた気がしない?
新しいOSが出ても、結局仕事で使えないよね、なーんて話ししてない?
まずは下のフロー(なんのだよ)を見て欲しい。


1.新しいMacOS(WindowsOSでも可)が登場。

2.各種アプリケーション(LogicとかExcelとかPhotoshopとか)が新OSに対応。

3.プラグイン(音源とかエフェクト)が新アプリケーションに対応。

以下、1からの繰り返し。


結局、安定した仕事が行えるのって3から1に戻る間だけなんだよね。
当然そうなる理由も解るし、そうせざるを得ないのだけど、
古いOSより新しいOSの方が仕事捗るのは間違いない。
XP→Vistaは例外だけど。
こうして見ると、如何にユーザが満足に環境を使える期間が短いことか。


例え最新のProToolsやLogicが、OS9上で動いたとしても、
ファイルを探したりアプリケーションを切り替えたりするプロセスが前時代的で、
仕事効率を大幅に下げるので使う人は少ないと思うのです。

ViennaEnsembleProを導入してふと思ったのだけど、
プラグインがホストのMacから隔離出来る、という事はですよ。
上記フローの2→3が減ったのだ、という大きな効果があるなと。
サーバ側のマシンOSがOSXであろうと、XP/Vista/7であろうと関係はなく、
64bitベースでメモリ管理が出来れば良いわけで。

MacもMacOSもLogicも、全てApple社のプロダクトなので、
基本的に足並みをある程度揃えてきます。
最近のLogicも、OSの進化と共にバージョンを上げている。
と言う事は、1と2の間隔がほぼ等間隔になってきたということ。
なーんだ、MaxOS10.6+Logic9でバリバリ仕事出来るんじゃん!


ちょっと今日は大きな進歩を感じている。
なんだか、長年のもやもやが晴れた感じでスッキリ。


ありがとう、ViennaEnsemblePro。
最高だぜ、ViennaEnsemblePro。

2009年9月28日月曜日

ViennaEnsemblePro導入

新たに書き始めた楽曲から、ViennaEnsembleProを導入開始。
本家WebサイトからDLしたものをそのままMasterとSlaveのマシンにインストールし、起動をしただけであっさり認識。
ライセンスのアクティベートをまたやらされるんだろうなー、と思っていたからこれは嬉し誤算でした。
GUI(見た目)が昨今流行のつや消しな感じに統一されてますね。

それ以外にも様々なアイコンが表示されていて、エディットが楽になってますが、基本的には自分のプリセットを作ってしまっているので使い道を感じないけど、音叉の形をしたアイコンで一括チューニングが行えるのが非常に便利でした。
スタジオだと基本44.1のチューニングだけど、音源の起動直後は44.0なんですね。
毎回音源起動するたびに0.1を上げる作業の繰り返しは、とても音楽的ではないのでうんざりしていたところ。
基本的な弦のセッティング(Viennaを10本)でCPU負荷が7%ほど。
どんなに細かなスコアを書いてもこれ以上の負荷が掛かりません。
これをRDT(Remote Desktop Connection)を使って個々のSlavePCにアクセスして使用しています。
あー。。。快適!

2009年9月27日日曜日

今年のTropicanaシーズンズ・ベストが美味しい件

いや、もうタイトルだけで完結しているんですけど。
今年の秋は、白ぶどう洋梨いちじくのブレンドです。
少し桃の甘さが強いけど、後から香るいちじくの風味が絶妙で美味しいです。
夜更かししていた頃は炭酸飲料とコーヒーが欠かせなかったのだけど、早起き生活になってからやたらと野菜と果物を体が欲している気がします。なんでだろうね。
個人的にTropicanaのブレンドバランスは外れがなくて大好きです。
季節が変る前に是非お試しあれ!

2009年9月25日金曜日

Vienna Ensemble PRO!!

先日、Vienna Ensemble PROがリリースされました。
Vienna Ensemble3のユーザは無償でアップグレード出来ます。
個人的に今年一番の機材ニュースです、これは。
何度か書いているので、詳細は割愛しますが旧バージョンのVienna Ensemble3と比較して最も大きな変更点は、Vst/AU Plug-inに対応したこと。
PS3でWiiもXbox360もDSもソフト入れたら動くようになった、的な大ニュース。
もう環境構築も最終段階に入ってきた。
Logic9の64bit化も個人的には必要なくなったなーという感じ。
対応するなら勿論大歓迎だし、近い将来するだろうけど。


参考までに、現在のセッティングと導入後に検討しているセッティングを。


現在
[MacPro]
・Logic8ホスト(プロジェクト進行中につき未アップグレード)
・ピアノ音源
・EastWest系音源(主に民族楽器、クワイア系)
・KONTAKT(オケ系のパーカッション、Viennaの補強用のオケ音源)
・各種オーディオ素材
・各種エフェクト用Plug-In

[PC1]
・Vienna(弦/ハープ)

[PC2]
・Vienna(金管/パーカス)



導入後
[MacPro]
・Logic9
・各種オーディオ素材
・各種エフェクト用Plug-In

[PC1]
・Vienna(弦/ハープ)
・ピアノ音源
・KONTAKT(オケ系のパーカッション、Viennaの補強用のオケ音源)

[PC2]
・Vienna(金管/パーカス)
・EastWest系音源(主に民族楽器、クワイア系)


こんな感じになるのかな。
見ての通り、現在のセッティングだとMacProへの負荷が大きすぎなのだけど、これを回避する手段が無かったんですね。
現在はEastWestやNI系の音源をAUベースで使用しているのだけど、当然Vstにも対応しているので、これをWindowsに割り振ろうというわけ。
[PC1]で弦を全編成フルに鳴らしてもCPU占有率は7~12%程度なのでまだまだ余裕あるし、3台目を導入する必要性も感じないので良いかな、と。

実質、作業時に体感するのはMacにどれだけ負荷が掛かっているかで変ってくるので、Vienna Ensemble Serverを5本程度動かすだけの状態を作れるのは物凄いことです。
特に、ペダルを使用するピアノ音源は単体でも重いし、EastWestのPlayエンジンもなんだかメモリ管理が駄目な気がするので、64bit環境に移せるだけで有難い。

現在書いている大編成の楽曲がそろそろ仕上がりそうなので、この曲のOKを頂き次第、環境移行を行う予定です。
それまでは、ちょっと今の環境から動かしたくないので。リスク高いもんね。

DVD60枚くらいあるし、インストールで丸2日は掛かるんだろうな。。。

2009年9月24日木曜日

セカイカメラ

ついに本日、待望のiPhone用アプリ「セカイカメラ」がリリースされました!
既にダウンロードが可能となってます。しかも無料。すごいなー。
AR技術(Augmented Reality/拡張現実)は、今後間違いなく伸びてくる技術だと思うけど、このセカイカメラで行おうとしていることは、AR技術を使ったアイデアとして既に成熟している。
電話、インターネットに次ぐインフラになるのは間違いないと思います。


具体的に何が行えるのか。
iPhone搭載のカメラによって写された映像に、様々な「タグ」を表示出来るんですね。
「タグ」とは所謂「付箋」みたいなものであって、空中に付箋をペタペタ貼れるわけ。
カメラ越しに見てみるとその情報を参照出来る、と。

馴染みのない駅を降りたとき、カフェはどこにあるとか、交通機関の乗り継ぎはどっちだ、とか
身内で掲示板としても使えるでしょう。
知り合いのIDに絞ってタグを表示出来るし、知り合い以外への公開も勿論可能。
気になったタグは拾えて、いつどこでそのタグを拾ったかも解るんだとか。

今日から未来開始ってことでひとつ。

2009年9月19日土曜日

本棚が本で埋め尽くされた絵が欲しいのだ。

本日からシルバーウィーク(なんだそれ)です。
僕みたいな作家業は、多少はあれど、基本的に曜日に縛られる事がありません。
むしろ、クライアントの休み明けに楽曲をまとめておく必要があるので、連休となると忙しい。
とは言え、そりゃー僕も世間と同じく浮かれた気分を味わいたいのですよ!
この連休を充実したものにするぞー!との思いから、本を読みまくる事に決定。

そんなこんなで昨日は渋谷のBook1stに出掛けて、読みたかった本をまとめ買い。
最近急激に、それもかなり本格的に興味が沸いてきた写真に関するものを1冊、料理の本を1冊、推理小説を1冊、1Q84を読んだ後、過去の村上春樹作品が読みたくなって1冊、後は何だっけ、芥川賞のやつと、自分には合わないだろうなーと思いつつも、川上未映子の新刊。
それ以外にもサントラ新作を数枚買っていたので結構な荷物の量に。
この重さを感じる事も、贅沢な幸せです。

アメリカだとKindleという電子書籍リーダーを使ったサービスが市民権を得ていて、新刊の売り上げもペーパーバックより上回る場合があるようで。
音楽がiPodに取り込まれたように、活字がKindleに取り込まれているんですね。
iPhoneでも電子書籍購入は可能だけど、やっぱり画面の視認性はその領域の狭さから大きなハンデになっている。これもAppleが投入してくるであろう、タブレットが解決しそうだけど。

色々なものがデジタル化されてきて、もうiPodやiPhoneの無い生活は考えられないのだけど、それでも音楽、映画、書籍、ゲームといったタイトルはパッケージで買っています。
やっぱり目に見えるライブラリは、自分のインプットした情報に自信を持たせてくれるので。
半分位は、自分だけの書斎的な領域が欲しいのかもしれないけど・笑。
他人のiPodやPCの中身ほどつまらないものはないけれど、それが手に取れるライブラリの集合であった場合は、正直かっちょいー!とか思うもの。

結局、昨日は仕事を頑張って終えてお風呂後に村上春樹をベッドに持ち込むも、すぐに爆睡。多分23時前には夢の中だったんではなかろうか。
そのせいか、今朝も目覚まし無しに5時半にスッキリ目覚めて良い感じ。
軽い筋トレをして2kmほどジョギング。体重も目に見えて絞れて来ている様子で良い調子。体も軽くて思考も前向き、良い感じ!今日も仕事に遊びに、がんばりまーす。