2009年9月30日水曜日

よろしい、ならば背中を押してやろう。其の弐

ここ数日の情報を追ってみると、新しいiMac&MacBookの登場がいよいよ、といった感じを受けます。
いつもの事ながらAppleからの事前発表は無いのだけど。

まず、バラバラにアナウンスされているニュースをまとめてみる。

・日本国内でのAppleスマートローン(金利1%)期限が本日9/30で終了。
・海外のAmazonではiMac&Macminiの在庫切れ。納期目処が無いことから恐らく生産完了。
・来年1月のサンフランシスコカンファレンスでの目玉がタブレット型Macと思われること。

こうして見ると、早くて10月頭、遅くとも10月中にはモデルチェンジが行われそうです。
これまでiMacやMacBookを購入したことは一度もないのだけど、今回のコンシューマ向けモデルにはとても注目している要素がある。

それは、現行機種のMacProが採用しているCPUアーキテクチャ「Nehalem」系列を採用してくるであろうこと。
恐らくコードネームが「Clarksfield」って呼ばれているヤツ。
何が凄いのかって、Intelがデスクトップのメインストリーム用に開発したCPUを、モバイルPC向けに乗せちゃうってことだよ。
余裕で少し前までのMacProすら超えちゃうスペックなので、買い替えを検討している方は良いかも。
余談だけど、これまでモバイル向けCPUを開発していたのはイスラエルのチームなんだけど、Nehalemはアメリカのオレゴンチームなんだよね。
社内的にもちょっとした事件なのかもしれない。

MacProと比較しても、個人的にネックになってくるのはストレージの容量不足くらいかな、と。
現状、ほとんどカードバスって拡張性の必要を感じないし、メモリのバス速度も1333が1066だとしても、解らないでしょう。
後はメモリスロットが少ない点かな?これが一番影響しそうだけど、音楽で仕事していない人にはどうでも良い話かもしれません・笑。

HDDをSSDにしちゃってサーバPCを用意する場合、音源を全部サーバPCに回せるので、ストレージの容量不足もメモリ搭載量不足も影響なさそう。
まぁ、MIDIで制作したセッションをそのまま完パケる場合は、ちょっとMIX作業が面倒かもしれませんが。
基本的に楽曲OK頂いたら全部Audioにしてエンジニアさんに渡してしまうので、自分の用途としては良いかもしれませんね。

ちょっと背中を押すには早いかもしれないけど、そんなに時間が掛かるとも思えない。
その時はまた、背中を押して差し上げます。

2009年9月29日火曜日

OSとLogicと私

かれこれ10年以上、Mac+Logicを使い続けているわけだけど、
常に違和感というか、ストレスを感じておりまして。
この話しはPCを使って仕事をしている人を含めて、
結構当てはまる人が多いと思うんよ。
つい最近までOSXで仕事とかリスク高いことしてるねーなんて話ししてた気がしない?
新しいOSが出ても、結局仕事で使えないよね、なーんて話ししてない?
まずは下のフロー(なんのだよ)を見て欲しい。


1.新しいMacOS(WindowsOSでも可)が登場。

2.各種アプリケーション(LogicとかExcelとかPhotoshopとか)が新OSに対応。

3.プラグイン(音源とかエフェクト)が新アプリケーションに対応。

以下、1からの繰り返し。


結局、安定した仕事が行えるのって3から1に戻る間だけなんだよね。
当然そうなる理由も解るし、そうせざるを得ないのだけど、
古いOSより新しいOSの方が仕事捗るのは間違いない。
XP→Vistaは例外だけど。
こうして見ると、如何にユーザが満足に環境を使える期間が短いことか。


例え最新のProToolsやLogicが、OS9上で動いたとしても、
ファイルを探したりアプリケーションを切り替えたりするプロセスが前時代的で、
仕事効率を大幅に下げるので使う人は少ないと思うのです。

ViennaEnsembleProを導入してふと思ったのだけど、
プラグインがホストのMacから隔離出来る、という事はですよ。
上記フローの2→3が減ったのだ、という大きな効果があるなと。
サーバ側のマシンOSがOSXであろうと、XP/Vista/7であろうと関係はなく、
64bitベースでメモリ管理が出来れば良いわけで。

MacもMacOSもLogicも、全てApple社のプロダクトなので、
基本的に足並みをある程度揃えてきます。
最近のLogicも、OSの進化と共にバージョンを上げている。
と言う事は、1と2の間隔がほぼ等間隔になってきたということ。
なーんだ、MaxOS10.6+Logic9でバリバリ仕事出来るんじゃん!


ちょっと今日は大きな進歩を感じている。
なんだか、長年のもやもやが晴れた感じでスッキリ。


ありがとう、ViennaEnsemblePro。
最高だぜ、ViennaEnsemblePro。

2009年9月28日月曜日

ViennaEnsemblePro導入

新たに書き始めた楽曲から、ViennaEnsembleProを導入開始。
本家WebサイトからDLしたものをそのままMasterとSlaveのマシンにインストールし、起動をしただけであっさり認識。
ライセンスのアクティベートをまたやらされるんだろうなー、と思っていたからこれは嬉し誤算でした。
GUI(見た目)が昨今流行のつや消しな感じに統一されてますね。

それ以外にも様々なアイコンが表示されていて、エディットが楽になってますが、基本的には自分のプリセットを作ってしまっているので使い道を感じないけど、音叉の形をしたアイコンで一括チューニングが行えるのが非常に便利でした。
スタジオだと基本44.1のチューニングだけど、音源の起動直後は44.0なんですね。
毎回音源起動するたびに0.1を上げる作業の繰り返しは、とても音楽的ではないのでうんざりしていたところ。
基本的な弦のセッティング(Viennaを10本)でCPU負荷が7%ほど。
どんなに細かなスコアを書いてもこれ以上の負荷が掛かりません。
これをRDT(Remote Desktop Connection)を使って個々のSlavePCにアクセスして使用しています。
あー。。。快適!

2009年9月27日日曜日

今年のTropicanaシーズンズ・ベストが美味しい件

いや、もうタイトルだけで完結しているんですけど。
今年の秋は、白ぶどう洋梨いちじくのブレンドです。
少し桃の甘さが強いけど、後から香るいちじくの風味が絶妙で美味しいです。
夜更かししていた頃は炭酸飲料とコーヒーが欠かせなかったのだけど、早起き生活になってからやたらと野菜と果物を体が欲している気がします。なんでだろうね。
個人的にTropicanaのブレンドバランスは外れがなくて大好きです。
季節が変る前に是非お試しあれ!

2009年9月25日金曜日

Vienna Ensemble PRO!!

先日、Vienna Ensemble PROがリリースされました。
Vienna Ensemble3のユーザは無償でアップグレード出来ます。
個人的に今年一番の機材ニュースです、これは。
何度か書いているので、詳細は割愛しますが旧バージョンのVienna Ensemble3と比較して最も大きな変更点は、Vst/AU Plug-inに対応したこと。
PS3でWiiもXbox360もDSもソフト入れたら動くようになった、的な大ニュース。
もう環境構築も最終段階に入ってきた。
Logic9の64bit化も個人的には必要なくなったなーという感じ。
対応するなら勿論大歓迎だし、近い将来するだろうけど。


参考までに、現在のセッティングと導入後に検討しているセッティングを。


現在
[MacPro]
・Logic8ホスト(プロジェクト進行中につき未アップグレード)
・ピアノ音源
・EastWest系音源(主に民族楽器、クワイア系)
・KONTAKT(オケ系のパーカッション、Viennaの補強用のオケ音源)
・各種オーディオ素材
・各種エフェクト用Plug-In

[PC1]
・Vienna(弦/ハープ)

[PC2]
・Vienna(金管/パーカス)



導入後
[MacPro]
・Logic9
・各種オーディオ素材
・各種エフェクト用Plug-In

[PC1]
・Vienna(弦/ハープ)
・ピアノ音源
・KONTAKT(オケ系のパーカッション、Viennaの補強用のオケ音源)

[PC2]
・Vienna(金管/パーカス)
・EastWest系音源(主に民族楽器、クワイア系)


こんな感じになるのかな。
見ての通り、現在のセッティングだとMacProへの負荷が大きすぎなのだけど、これを回避する手段が無かったんですね。
現在はEastWestやNI系の音源をAUベースで使用しているのだけど、当然Vstにも対応しているので、これをWindowsに割り振ろうというわけ。
[PC1]で弦を全編成フルに鳴らしてもCPU占有率は7~12%程度なのでまだまだ余裕あるし、3台目を導入する必要性も感じないので良いかな、と。

実質、作業時に体感するのはMacにどれだけ負荷が掛かっているかで変ってくるので、Vienna Ensemble Serverを5本程度動かすだけの状態を作れるのは物凄いことです。
特に、ペダルを使用するピアノ音源は単体でも重いし、EastWestのPlayエンジンもなんだかメモリ管理が駄目な気がするので、64bit環境に移せるだけで有難い。

現在書いている大編成の楽曲がそろそろ仕上がりそうなので、この曲のOKを頂き次第、環境移行を行う予定です。
それまでは、ちょっと今の環境から動かしたくないので。リスク高いもんね。

DVD60枚くらいあるし、インストールで丸2日は掛かるんだろうな。。。

2009年9月24日木曜日

セカイカメラ

ついに本日、待望のiPhone用アプリ「セカイカメラ」がリリースされました!
既にダウンロードが可能となってます。しかも無料。すごいなー。
AR技術(Augmented Reality/拡張現実)は、今後間違いなく伸びてくる技術だと思うけど、このセカイカメラで行おうとしていることは、AR技術を使ったアイデアとして既に成熟している。
電話、インターネットに次ぐインフラになるのは間違いないと思います。


具体的に何が行えるのか。
iPhone搭載のカメラによって写された映像に、様々な「タグ」を表示出来るんですね。
「タグ」とは所謂「付箋」みたいなものであって、空中に付箋をペタペタ貼れるわけ。
カメラ越しに見てみるとその情報を参照出来る、と。

馴染みのない駅を降りたとき、カフェはどこにあるとか、交通機関の乗り継ぎはどっちだ、とか
身内で掲示板としても使えるでしょう。
知り合いのIDに絞ってタグを表示出来るし、知り合い以外への公開も勿論可能。
気になったタグは拾えて、いつどこでそのタグを拾ったかも解るんだとか。

今日から未来開始ってことでひとつ。

2009年9月19日土曜日

本棚が本で埋め尽くされた絵が欲しいのだ。

本日からシルバーウィーク(なんだそれ)です。
僕みたいな作家業は、多少はあれど、基本的に曜日に縛られる事がありません。
むしろ、クライアントの休み明けに楽曲をまとめておく必要があるので、連休となると忙しい。
とは言え、そりゃー僕も世間と同じく浮かれた気分を味わいたいのですよ!
この連休を充実したものにするぞー!との思いから、本を読みまくる事に決定。

そんなこんなで昨日は渋谷のBook1stに出掛けて、読みたかった本をまとめ買い。
最近急激に、それもかなり本格的に興味が沸いてきた写真に関するものを1冊、料理の本を1冊、推理小説を1冊、1Q84を読んだ後、過去の村上春樹作品が読みたくなって1冊、後は何だっけ、芥川賞のやつと、自分には合わないだろうなーと思いつつも、川上未映子の新刊。
それ以外にもサントラ新作を数枚買っていたので結構な荷物の量に。
この重さを感じる事も、贅沢な幸せです。

アメリカだとKindleという電子書籍リーダーを使ったサービスが市民権を得ていて、新刊の売り上げもペーパーバックより上回る場合があるようで。
音楽がiPodに取り込まれたように、活字がKindleに取り込まれているんですね。
iPhoneでも電子書籍購入は可能だけど、やっぱり画面の視認性はその領域の狭さから大きなハンデになっている。これもAppleが投入してくるであろう、タブレットが解決しそうだけど。

色々なものがデジタル化されてきて、もうiPodやiPhoneの無い生活は考えられないのだけど、それでも音楽、映画、書籍、ゲームといったタイトルはパッケージで買っています。
やっぱり目に見えるライブラリは、自分のインプットした情報に自信を持たせてくれるので。
半分位は、自分だけの書斎的な領域が欲しいのかもしれないけど・笑。
他人のiPodやPCの中身ほどつまらないものはないけれど、それが手に取れるライブラリの集合であった場合は、正直かっちょいー!とか思うもの。

結局、昨日は仕事を頑張って終えてお風呂後に村上春樹をベッドに持ち込むも、すぐに爆睡。多分23時前には夢の中だったんではなかろうか。
そのせいか、今朝も目覚まし無しに5時半にスッキリ目覚めて良い感じ。
軽い筋トレをして2kmほどジョギング。体重も目に見えて絞れて来ている様子で良い調子。体も軽くて思考も前向き、良い感じ!今日も仕事に遊びに、がんばりまーす。



2009年9月18日金曜日

そこに道があるから走るのだよ。

すっかり秋ですね。
朝の寒さに耐えきれず、慌てて布団を追加してみたものの、時計を見たら5時半だったのでそのまま起きることに。
最近早起きなんですよ。
元々夜型で、深夜の俺様タイムなひとときが大好きなのだけど、早起きしても俺様タイムはしっかり発動するんですねー。ちょっとびっくり。
目覚めも良く、頭も冴えていて仕事に集中出来るし、何と言ってもランチまで5時間程作業出来るのが素晴らしい。数曲書いて昼食を取り、頭をリセットする為に外へ出て本を読んだり映画を観たり。帰宅してから仕事の見直しと修正をすると、適度な眠気がやってきて良い感じです。

さて、早起きして新たに早朝ランニングを開始しました。
明らかに落ちている体力と、これまた明らかに増えている体重を絞るため・笑。
開始するに当たってiPhone用のアプリを数点購入。

1つ目は体重計測アプリ「Weightbot」。
厳密にはiPhoneで計測する訳ではないので体重記録アプリ、と言うべきか。
ご覧の通り、無駄にカッコいい見た目をしていて、効果音もサイバーな感じで鳴りやがります。
ウェイトコントロールメモ的なアプリは数多く出ているけど、個人的にこのアプリを選択した要素は次の3つ。

1.入力にストレスを感じさせない。
2.目標体重の設定が出来る。
3.何らかのバックアップ手段がある。 



日々メモを付けていく訳なので、この作業自体が面倒なのは嫌だし、メモを取るからには目標設定が無いとモチベーションにならないし、日々のデータが孤立していては関連性がなさ過ぎて分析出来ないので、上の3つは外せません。
その点、このアプリは及第点で良いです。幾つか不満はあるけれど。
データも自動的に専用サーバにバックアップを取ってくれるので楽です。
難点はズバリ、男子っぽさ全開ってとこだよねー。
体重入力してシャキーン!とか効果音鳴らされて喜ぶ女性は居ないだろ。
女性向けのテーマも用意したら解決すると思うのだけど、どうなんだろ。





続いてもう1点は、「RunKeeper Pro」。
iPhoneを所有している方にはオススメのアプリです。
もうこれ以上の機能は必要無いんじゃないか、と言わんばかり感満載。
ランニング前にアプリを起動すると、こんな感じの画面が出るのでそのままStartを選択して、後は好きに走るだけ。走り終えたらStopを押せばその時点でのランニング情報が記録されます。
走行中も5分毎に走行距離やペースを音声アナウンスしてくれます。
こちらのアプリも専用サーバ&Webを持っていて、アカウントを取得すると個人ページにアクセスして走行内容を確認出来たりするのだけど、このアプリが優れているのは、iPhoneが持つGPS機能とMap機能と見事に連携するところ。



こんな感じで、走行後に走った距離、時間、走行ルートを記録してくれるんです。
気付いたら地味に未来がやってきてた感じ。
iPhoneは買ったままだと、SMSが便利でWebが奇麗に閲覧出来る携帯端末に過ぎないけれど、アプリ一つで全く違った使い方が出来るようになりますよね。
今回紹介した2つのアプリ以外にも、まだまだ便利なアプリが沢山。
個人的には、「Skype」とキャッシュフロー管理の「iCompta」も欠かせません。近々リリースと噂される「セカイカメラ」も楽しみ!
散々偉そうな事ばかり書いておきながら、今日の走行距離が2kmなところが自分らしい!年内にウェイト70kg目指してコツコツ頑張るとします。


2009年9月17日木曜日

豚 > ヒト

久し振りの更新です。
タイトル通り、インフルエンザ(A型)にやられました・笑
風邪っぽいなー、と思いつつ仕事を頑張っていたけれど、
いよいよ辛くなってきたので病院に行ったところ、見事にA判定。
有り難う御座いました。

不幸中の幸いか、引き篭もって仕事をしていたのでウイルスを世間に撒き散らす事なく、無事完治致しました。
関係者の方々、ご心配とご迷惑をお掛けしました。
今月からジョギングするぞ!と意気込んでいたのに、見事に出鼻を挫かれた感じ。情けない。

寝込んでいる間、沢山本を読んだし映画も観た。本は6冊、映画は10本。
完治祝いに(なんだそれ)新作の映画を2本、「ウルヴァリン」「サブウェイ123」をハシゴ。
観終えた後に気付いたのだけど、共に音楽がハリー・グレッソン=ウィリアムズだったんですね。
サブウェイを観ていた時は、淡々と攻めてくる絶妙なエレクトロトラックを耳にして、もしかして!?と思ったけれど所々流れるドラムン(死語)なトラックを聴いて、なーんだ別人かー、なんて思っていたら・笑
うーん、このオーダーは監督の嗜好なんだろうか・・・。ハリーらしくない印象。
エレキギターとか使わないもんなぁ普段。

ハリーの代表作は数多く、作品名を聞けばきっと誰もが耳にした事があるはず。
スパイゲーム」「エネミーオブアメリカ」とか「ナルニア国物語」、「シュレック」などなど。
ゲーム好きな人には「メタルギアソリッド2」以降のシリーズや、「Call of Duty4」の楽曲を書いた人(全曲ではないです)、と言えばピンと来るでしょう。
イギリス出身の作曲家らしく、アメリカの作曲家と違った独特なコードワークが持ち味で、オーケストラと淡々としたエレクトロを混ぜ合わせる手法がとても上手。
フォーンブース」とか上記ゲーム音楽2作とか、今回観た「サブウェイ123」あたりの、現代技術+特殊部隊みたいな作品に書く音楽はどれも完璧で、個人的に「Call of Duty4」のトラックは大好きです。
11月に「Call of Duty4」の続編が発売になりますが、こちらもサウンドを聴いた感じ、ハリーが担当しているっぽいですね。楽しみ!
反面、「ナルニア国物語」や「キングダム・オブ・ヘブン」なんかは、歴史や騎士の高潔さが音楽に表現されていて、素晴らしい名曲が多いです。
ナルニアの2作目のスコアも好きだけど、キングダム~のスコアはどれも完璧。
ハープの使いどころとか、溜息が出ちゃいます。

アメリカの映画音楽作家は、とても華やかで豪華な音がするけれど、ハリーの音楽は、何と言うかオーケストラのピットで鳴ってる感じを受けるんですね。
明るくて派手なライトは浴びないけれど、背景や歴史感を漂わせつつ、心情も出してくる感じ。
カーチェイスや派手な銃撃戦は無いけれど、1対1で銃の引き金を引くまでの、ぎりぎりの駆け引きを淡々と攻めて行く感じが素晴らしい。

映画を撮る監督によって、ある程度作曲家が決まってくるけれど、そんな観方も楽しいと思います。
国内だと宮崎駿監督や北野武監督作品には久石譲さんが関わるように、少なからずとも、海外作品でも同じ事が言える訳です。
年末には久し振りにジェームズ・キャメロン監督の「アバター」が控えていて、こちらの音楽はジェームス・ホーナーなんですよね。
ご存知、「エイリアン2」と「タイタニック」を手掛けたコンビなので超楽しみ!
個人的には「スニーカーズ」のエンディング曲が大好きで(映画自体も大好き)、物凄く綺麗なクラリネットのフレーズに、当時高校生だった僕はもうメロメロ。
作品自体も、とてもハートフルで素敵な作品なのでまだ観ていない人は是非。
感動巨編ではないけど心温まる、そんな感じの作品、最近見掛けないねぇ。
・・・不景気だから?


なんだか最近はテクノロジーとか環境問題とか、右を向いても説教、
左を向いても説教な映画が多い気がします。
たった2時間だけで良いから、夢を観ていたいのだけどな。

2009年9月3日木曜日

NI KOMPLETE6 & Logic9国内出荷開始

先日のエントリーで、ややフライング気味にその存在が噂となったらしい、と書いたけど
NI社の音源バンドル「KOMPLETE6」が正式にアナウンスとなりました。
公式サイトはこちら。国内代理店はこちら

価格は前情報通り、フルパッケージ版が559ドル、アップグレード版が169ドルという安さ。
国内予想価格はフルパッケージが59,800円前後らしいので、アップグレード版は2万前後でしょうか。
ちなみにこのパッケージに内包されているソフトサンプラーのKONTAKT4は、
単品価格で43,800円前後とのことなので、物凄い価格設定なのが解ります。


含まれる音源は以下の通り。

・KONTAKT4(※)
・ABSYNTH5(※)
・GuitarRig4 PRO(※)
・FM8
・MASSIVE
・REAKTOR5
・BATTERY3


以上の7点。
(※)の付いた3音源に関してはアップグレード、それ以外は現行品。
うーん、KONTAKT4ABSYNTH5は物凄く魅力的だし、多用する音源なのでアップグレードはするけれど、KOMPLETE4からは、AKOUSTIK PIANOELEKTRIK PIANOB4 IIPRO-53といった鍵盤音源(ピアノ、エレピ、オルガン、プロフェット)が軒並み外れてます。
上記音源はKONTAKT上でもライブラリ読み込みが可能なので、今後はサンプラーの音ネタとしてKONTAKTに組み込まれていくのかなぁ。
ちょっと方向性が見えないけれど、KONTAKT上で動く = 3.5で実装されたメモリサーバの恩恵を受けられるってことなので、これはこれで便利かもしれないけど。
いちいちライブラリー読み込むのは面倒なんですよねー。

Logic9も昨日から国内販売が開始された様子です。
ちょっと今月は書き仕事に全力投球なので、環境変更作業は先送りになりそうです。
歌モノを書きまくる人にはとても良いアップグレードな感じを受けますが、
劇伴仕事でも使えそうな機能が結構ありそうで楽しみ!